太陽系外の地球みたいな惑星-1

星-1 日記

2020年、NASAが地球によく似た惑星を発見したと発表がありました。今回は、この新たに発見された惑星について書いてみたいと思います。

NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が調査した、データの見直しをしているときに発見されました。ちなみに、この系外惑星探査衛星ケプラーは、2018年10月に役目を終えたそうです。このケプラーが見つけた惑星の名前は「ケプラー1649c」といいます。

一度は見落とされていたこの惑星を、データの見直しという機会を得て発見されたというのは、幸運なことなのかもしれませんね。

さて、この惑星の何が地球に似ているのかというと、大きさと温度なのだそうです。つまり、水を液体として保てているのではないかということで、地球と状況がとても似ているようです。ただし、大気があれば、ですが。大気があるかどうかは、遠すぎて分からないそうです。その距離、白鳥座に向かって300光年。1光年は約9兆5000億kmです。

この惑星は、赤色矮星を主星として19.5日で公転していて、大きさは地球の約1.06倍。直径は約13506km。地球は約12742kmですから、本当に大きさはほぼ同じですね。

気候は温暖である可能性が高く、地球と同じように、惑星の表面に水として存在している可能性があり、もしかすると生命体も存在しているかも知れません。

ケプラー1649cは、主星との距離が1200万km。太陽系で一番近くにある水星は、平均距離が5791万kmなので、かなり近いところを公転しているようです。

ケプラー1649c距離比較

図を描いてみました。縮尺は気にせず、イメージとして見てください。

ちなみに、生命体が存在できる可能性の範囲をハビタブルゾーンというそうです。

ハビタブルゾーンは、恒星の放射するエネルギーによって変わります。計算式があるそうなのですが、その存在を聞いただけで、わたしの耳は受け取り拒否してしまいました(泣)

そのハビタブルゾーンですが、太陽系の場合は、約1億5000万km離れた、地球のある辺りがその範囲です。ケプラー1649の場合は、1200万km離れたケプラー1649cのある辺りとなります。

生命体が存在できる環境について考えてみると、まずは何をおいても水と空気が必要ですよね。そして適度な温度。ケプラー1649cは、地球が受け取っている光の量の75%ほどで、平衡温度は-39℃~-19℃と考えられています。

「寒くない?」と思うかもしれませんが、平衡温度というのは、惑星の大気の温室効果を考えない温度のことで、地球の場合は、-18℃~-15℃となっています。

次に、公転軌道も大事で、恒星の周りを回る位置が近すぎると、水は蒸発してしまい、遠いと凍ってしまいます。

惑星の大きさも、大きすぎると周囲のガスを取り込んでしまって、ガス惑星になってしまうし、小さすぎると重力が弱くて、大気の維持が難しくなってしまいます。

それから自転も大事で、地球の場合は月があります。この月は引力によって、地球の自転を少し遅らせていて、このおかげで異常気象を抑えているのではないかと、考えられているようです。

そして地磁気。地球は磁場を持っています。この磁場は、太陽からの熱を和らげる効果も持っているそうです。

これらが、生命体が存在するのに必要な環境だと思われますが、発見されたケプラー1649cは、300光年という距離にあるので、まだまだ分からないことだらけです。見た目では大気があるのかどうかも分かりませんものね。 次回は、ケプラー1649cが「第二の地球とは言えないかもしれない!」点について、書いてみたいと思います。

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