太陽系外の地球みたいな惑星-2

天の川-1 日記

皆さまこんにちは。前回は、ケプラー1649cという、地球とほぼ同じ惑星があるんだよ、というお話をしました。(太陽系外の地球みたいな惑星-1

今回は、この惑星に生命が存在出来ないかも知れない、という動画のお話です。

ケプラー1649cに対する懸念点として、いくつか挙げていきますね。

まずは、主星が赤色矮星であること

赤色矮星は、放出するエネルギーが少ないため、生命体が存在できる可能性のある範囲である、ハビタブルゾーンが赤色矮星に近くなります。

前回も書きましたが、ハビタブルゾーンは、恒星の放射するエネルギーによって変わります。計算式があるそうなので、それに当てはめて範囲を想定するようです。

そのハビタブルゾーンですが、太陽系の場合は、約1億5000万km離れた、地球のある辺りがその範囲です。ケプラー1649の場合は、1200万km離れたケプラー1649cのある辺りとなります。

ケプラー1649c距離比較

今回も図を入れておきます。縮尺は気にせず、イメージとして見てください。

ハビタブルゾーンというのは、可能性の範囲であって、この中に入っているからと言って、生命体が存在するとは限りません

今の時点で、ケプラー1649cの可能性として高いことは、自転周期と公転周期が同期していることです。主星である赤色矮星と近いこともあり、重力の影響を強く受けて、惑星が常に同じ面を主星に向けてしまうのです。これは地球と月の関係に似ています。月も、地球に同じ面を見せていますよね。

これは惑星の半分は常に昼であり、反対の半分は夜であるということです。つまりは、片面は高温であり、片面は極寒であるということになります。生命体が存在するには、厳しい環境だと思われます。ただ、昼と夜のはざまの部分は、適温である可能性があるので、この場所なら生命の可能性はありそうですね。水と大気があれば、ですけれど。

次の懸念点は、フレアです太陽のフレアと同じ現象のことです。

赤色矮星は閃光星とも呼ばれるそうですが、こういった星は活動が活発で、頻繁にフレアが起こっていると考えられるようです。

ケプラー1649cは主星からの距離が約1200万kmです。主星からの放射線や荷電粒子などが大量に降り注いでいて、惑星に大きな影響を及ぼしている恐れがあります。

それに、フレアの影響で、大気が吹き飛ばされている可能性もあり、大気が無いとなると、水も失われていることになります。

例えば、43億年前の火星には、地球と同じように大気と水が存在していたと言われています。でも、太陽風などを遮る磁場が弱くなり、大気が吹き飛ばされてしまいました。そして、生命体が存在するには、厳しい環境になったと考えられているのです。

 

以上が、ケプラー1649cには、生命体が居ないかも知れないと思われる懸念点です。ただ、300光年という遠い距離にある惑星なので、細かく調査するには時間がかかりそうです。

そしてこれは、わたしが思ったことですが、300光年ということは、300年前の姿ですよね。今の姿はどうなっているのかが気になります。

みなさんは、この惑星について、どんな見解をお持ちでしょうか。 広い宇宙ですから、地球のように生命体がいる惑星があっても、おかしくはないですよね。

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