唯一無二の話-1

水鳥 その他

みなさん、こんにちは。

今日はある人から受けた相談について、書いていこうと思います。

相談者さんを仮にAさんとしますね。AさんはBさんの行動がすごく気になるそうです。

例えば、廊下で部長と課長が立ち話をしています。そこを通りたいけれど、そのためには二人の間を通らなくてはなりません。あなたならどうしますか?わたしなら、失礼しますとトンネルをくぐるように背を低くして、二人の視界を遮らないようにして通ります。

Aさんもそうするそうですが、Aさんが目撃したBさんは、そのまま平然と二人の間を遮って行ったそうです。二人が立ち話をしているのは自分には関係ないし、通行の邪魔をしている方が悪い、といったように見えたそうです。別の目撃談では、お客様が来社されたときに挨拶をしないとか、応接室の扉を開けっぱなしにするとか、朝の掃除をしないとか。もう目に付き出したら気になって仕方がないそうです。

ある時Aさんは、ふと「私が変なの?」と思ったようで、もしそうなら、そう言ってほしいと、わたしに話してきてくれました。そこで、わたしが答えた内容は、

  1. あなたはあなたで、唯一無二の存在なんだよということ
  2. 人それぞれに正義があるんだよということ
  3. 世の中には必要なものしかないんだよということ

この三つです。一つずつ説明していきますね。

・あなたはあなたで、唯一無二の存在なんだよということ

わたしも以前の職場で非常識だと言われたことがあります。でも、わたしの友人や職場の年上の人たちからから見れば、わたしは普通だと言われました。つまりは、黒いものの中に白いものがあれば、白いものが非常識になり、反対に白いものの中に黒いものがあれば、黒いものが非常識になるのです。

だから、白でも黒でも赤でも青でも何でもいいのです。人は個々に色を持っていて、同じものがありません。ただ、よく似た色(意識)の中で独立して生きているのです。そこに違った色の自分が入るか入らないか、といったことなのです。

・人それぞれに正義があるんだよということ

一つ目の唯一無二という話を踏まえて、人はそれぞれの正義、簡単に言うと考え方を持って生きています。十人十色という言葉がありますが、まさにその通りなのです。十人がそれぞれの考えを持っていて、それぞれが共通する部分で賛同しているのです。

自分の考えの30%が別の人と意見が合うから、それは賛同できるとか出来ないとかいうことであって、100%合わないから受け入れない、というわけではないでしょう。100%自分の意見を受け入れなくては、あなたは味方ではないというのは、自分の我がままみたいなことになりますよね。自分の意見を押し付けて、相手を認めていないのですから。

それをするなら、また逆の立場にもなり得ます。相手が正義(意見)を押し付けてきたとき、あなたはそれを100%受け入れなくてはなりません。出来ますでしょうか。わたしはイヤですけどね。

・世の中には必要なものしかないんだよということ

一つ目と二つ目の話を踏まえて、人によっての意見があるから、はっと気付くことが出来るのです。意見が違うからと言って、意地悪する必要もありません。自分には無い意見を知ることで、そんな考えもあるのだと、視野が広くなります。賛同できなくても、その意見の存在を知るだけでいいのです。自分がそれに気付くために、相手が居てくれているのです。必要だから存在しているのだと思うことで、色々な角度から物事を見ることが出来るようになります。

以上のことをAさんに話したのですが、みなさんはどうお考えでしょうか。

簡単には受け入れ難いかも知れませんが、AさんはAさんの考え方があり、BさんにはBさんの考え方があります。

他人の行動を見て「おかしいな」と思ったり「素晴らしいな」と思うことで、自分の行動も変わっていくでしょう。気付くことは、それだけで意味があることなのです。気付かなければ現状維持ですからね。

自分が気付かなかった考え方を取り入れてみたり、行動を改めてみたり、これでいいのだと再確認してみたりすることで、少しずつ視野と器が広がっていくのだと思うのです。

自分の器が大きくなれば、見える世界もまた変わって来るでしょう。そしてまた気付かなかったことに気付いていくことが出来るようになり、見える世界が広がっていくのです。そして同時に、毎日が楽しくなっていくのではないかと思います。

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