自分の居場所

庭-3 日記

心理カウンセラー関係の方の動画の話です。

この方は男に生まれて、女になって結婚もされて、とても幸せに暮らしているそうです。

今はとても幸せなのだそうですが、小学校高学年の頃から、とても辛い時期があったそうです。それまではバレンタインデーの時など、女子と同じように、クラスメイトみんなにチョコレートやお菓子をあげたりしていたそうなのですが、ある時期から「男なのに」とクラスの男子に非難されるようになったとのことです。

どうしてそれが駄目なのか分からず、居場所も無くて13歳の時に新宿二丁目へ行ったそうです。そこでは男の人が好きな格好をして、キラキラと生きている姿がありました。こんな世界があるのかと、びっくりしたそうです。それからは、そんなキラキラした人たちに会うために、何度も通うようになったとのことです。

その後、偶然出会ったママに拾われて、お店で働いたそうなのですが、やったこともない接客の仕事は、初めの頃はもちろん上手くできなかったそうです。

誰でも初めてのことは、上手くできなくて当たり前ですよね。そんな時、みなさんはどうしますか?

とにかく、がむしゃらに突き進みますか?どんな風に?どの方向に?

この方は、自分にできることから始めたそうです。

まずは元気な挨拶ならできると思って、ニコニコ明るい挨拶と受け答えに努めている内に、次第にお客さんに慕われるようになっていきました。それに伴って、自分の居場所も出来ていったとのことです。接客スキルも上がって、どんどん明るくなって、自分らしく居られるようになったそうです。

ここでのポイントは、誰かに居場所を作ってもらうことではなくて、自分から居場所を作っていくことですね。

最初はお店に受け入れてもらえましたが、お店の中での自分の居場所は、自分で確保していかなければ、楽しく働くことなんて出来ませんよね。お店に限らず、学校や会社でも同じことが言えると思います。

そして最初の一歩は、他人に認められることではなく、自分で自分を認めていくことでしょう。「こんなことしか出来ない」ではなくて、「これなら出来る」と思うことからですね。

「ここに居てもいいよ」と言われても、本当にただ居るだけでは、自分が自分に満足できません。自分のできることを見つけて、それをやっていく内に、誰かの役に立つことに気付き、更に自分のできることを増やしていくのです。

そうやって挑戦し続けることで、次第に周りからも認められ、自分に自信が付いてきて、そして確固たる自分の居場所も、見つけることが出来るのでしょう。

まずは「自分」から出発なのですね。

どんなに小さなことだと思うことでも、まずはやってみること。行動が大事なのですよね。(よかったら以前書いた「脳科学的引き寄せの法則-4」も見てみてください)

小さなことでも、コツコツ続けることで、それがいつしか能力に変わっていくのです。自分の中に見つけられなかったら、周りを見てみるといいです。誰かの「いいな」と思うことを真似してみることから始めてもいいと思います。

例えば、毎日明るく大きな声で挨拶をしている人が居たら、自分も真似して挨拶をしてみるのです。最初は勇気がいりますが、せめてにっこり笑ってみることから、始めてもいいと思います。人知れず毎日花瓶の水を換えている人が居たら、自分は人知れずテーブルを拭いてみるのもいいかもしれません。落ちているごみを拾って、ごみ箱に捨てることでもいいですね。

こんな小さなことをして誰が喜ぶの?と思うことでも、実は誰かが喜んでいるのです。些細なことほど、大きなことに繋がっているものなのです。それが自分に定着したとき、無二の能力となって、自分らしさとなり、自分を助けるものになるのですよ。だから、コツコツと続けることは大事なのです。

と、偉そうなことを言ってみました(笑)

思い出したので、ここでマザーテレサの言葉を書きますね。

思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから

言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから

行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから

習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから

性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから

初めてこの言葉を見たとき、わたしは怖くなりました。日々何気なくやっていることは、人生の一部になるのです。毎日の少しの努力は、運命をも変えるかもしれないのです。

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