こんにちは。前回は自分を愛することについて書きましたので、今回は他者を愛するという事について書いていこうと思います。
他者を愛するという事は、何も恋愛だけとは限りませんよね。親子だったり、隣人だったり、友達や仲間だったり、ありとあらゆるところにあるものです。
他者への愛は、相手を尊重し、その人の感情や願いに耳を傾けることから始まります。自分を愛することと、内容は同じですね。
相手を受け入れ、その人の存在を認めることです。その為にはまず、相手を理解しようと努めますよね。そして共感することがあれば、共に分かち合えます。
自己愛だと「何を望んでいるのか」については、自分自身のことなので、比較的容易に理解でき、行動を起こしやすいですが、他者への愛となると、相手が何を望んでいるのかは、相手にしか分からないという課題があります。相手とのコミュニケーションが、重要となりますね。
他者を愛するということは、相手に対して、自分自身の感情や願望を押し付けたり、相手を変えようとしたりすることではありません。自分が望むように扱われることを、相手に期待することなく、相手に愛情を注ぐという事ですね。
相手に愛情を注ぐ上で、基本となるお話をしたことがあります。(シャンパンタワーの天辺へ)シャンパンタワーの天辺から、他のグラスにシャンパンが流れていくには、天辺のグラスが溢れるほど入っていないと流れていきませんよね。この現象と同じで、自分の心の中にあるグラスに、愛情が溢れるほどないと、他者を愛するという事が難しいのです。
自分のグラスに半分しか愛情が無いのに、それを誰かに分け与える行為を続けていくと、「こうしてあげたのに」「この前もしてあげたのに」という思いが出てきてしまいます。この思いはつまり、見返りを望んでいるのです。これは「愛」とは呼べないと思いませんか。
だから、まずは自分の心のグラスを愛で溢れさせてから、他者を愛することに挑戦しましょう。
愛は、自己と他者の間のバランスを保つことを必要とします。自己愛が強すぎると、自己中心的になり、他者を無視する可能性があります。一方、他者への愛情が強すぎると、自己犠牲になり、自己愛が欠如する可能性があります。
自己愛と他者への愛のバランスを保つことが、真の愛を実現するための鍵となりますね。