海王星について-1

星-2 日記

今日は海王星について書いてみようと思います。

海王星は、1846年9月ドイツの天文学者ヨハン・ガレさんが、ベルリン天文台で発見しました。

この星は、計算を元に発見されたそうです。フランスの天文学者アレクシス・ブヴァールさんは、天王星の軌道の予期せぬ変化から、天王星の軌道が、未知の惑星の重力の影響で、ズレが生じているという推論を立てました。その後、ユルバン・ルヴェリエさんが予測した範囲内の位置で、ヨハン・ガレさんが発見したそうです。ちなみに、9月23日は海王星を発見した日ということで、海王星の日となっています。

地球から最も離れている惑星であり、肉眼で観察することができない、太陽系唯一の惑星です。

地球の17倍の質量で、太陽系で最も密度の高いガス惑星です。半径は2万4622kmで、地球の約4倍!地球からの距離は43億5000万kmで、太陽と海王星の距離は約45億kmです。

海王星の自転時間は約16時間と、地球より8時間も一日が短いようです。重力は地球の約1.15倍となっていて、地球とあまり変わりません。海王星で体重測定をすると、ちょっと重くなっちゃったなあ、といった感じでしょうかね。

1989年に地球を出発したボイジャー2号は、12年かけて海王星にたどり着きました。このボイジャー2号の観測で、海王星には環があることが分かりました。その環は5つで構成されていて、放射線によって生成された有機化合物で出来ています。

海王星の上空には、時速2400kmに達する強風が吹いていると言われています。これは音速の2倍!物があれば、すぐに木っ端みじんになってしまうほどのものです。怖いですね。

公転周期はびっくりしますよ。なんと約165年と言われていて、つまり一つの季節が約40年続くのです。春夏秋冬、わたしたちがここで生まれたとしたら、多くても3つの季節しか迎えられないですね。

海王星は天王星と同じように、「巨大な氷の惑星」と呼ばれるほど、その主な構成成分は「水」です。65%を占めているそうです。

海王星断面図

この絵は、太陽の時と同じく、わたしが描きました。分かりやすいでしょう?

海王星を断面にすると、核の部分は岩石、鉄、ニッケルなどの金属が多く、マントル部分は水、アンモニア、メタンなどの氷。外層は水素、ヘリウム、メタンといった成分で出来ています。

核の中心部の温度は6700度で、地表はマイナス200度以下とも言われています。海王星が青く見えるのは、氷だからというわけではなくて、表層部分にメタンが含まれているためです。メタンは赤色を吸収して、青色を反射させる性質があるためです。天王星もメタンが含まれているので、同じように青く見えるのですね。

先ほど「巨大な氷の惑星」と書きましたが、海王星は太陽からとても遠いので、その光はほとんど届かず、地球の夕暮れ時のような薄暗さに包まれています。

次回はちょっと難しくなりますが、表層から核までの温度や状況について書いてみたいと思います。

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