こんにちは。前回は上司への報告のやり方と、部下への指示の出し方についてでしたが、いかがでしたでしょうか。今回はお客さんや投資家にセールスするやり方について書いていきます。
今回もまず、説明が下手な人がやりがちなことから入っていきますね。それは結論ファーストです。上司への報告は結論ファーストでO.K.なのですが、お客さんへの説明で結論ファーストは興ざめしてしまうそうですよ。
つまり、「こういうものがあります。買ってください」と言って買ってくれるお客さんは少ないでしょう。お客さんは身を乗り出すような演出のもと、楽しく話が聞きたいのです。
TVショッピングを思い出してみてください。「こんなことはありませんか?」から始まって、その現象を目の前で見せて頷いてもらって、「これを解決するには、この商品がお勧めです!」と紹介していますよね。つまり、演出が大事なんです。
商品を隠しておいて、ストーリーを語り、解決策である商品を後から出演させたり、お客さんに質問を誘導して、「そう思いますよね」と道筋を作ってから商品を出演させたり。
推理小説は、犯人にたどり着くまでの、警察や探偵の調査過程の演出が面白いですよね。最初に犯人が分かっている場合でも、警察や探偵がどんな行動で迫って来るのか、といった演出で面白くなります。
そして、プレゼンする内容によっては、資料も必要になりますよね。この資料作りで、説明が下手な人がやりがちなことは、内容がやたらと難しいものを作ってしまうのです。
みなさんも経験はありませんか。
紙一面にびっしりと文字が書かれていたり、よく分からないグラフが描かれていたり、専門用語ばかりで、何を言いたいのかさっぱり分からない資料を、嬉しそうに手渡されたことが。
ここで残念なお知らせです。
難しい言葉を使う人を尊敬する人はいません。
以上です(笑)
難しい言葉や専門用語は、二割入っていると敬遠されてしまうそうです。
説明の上手な人は、常に分かりやすく一ページ一メッセージで、紙芝居のように資料を作るのです。細かく描かれた絵巻は、見づらいなと思ったことはありませんか。紙芝居のようにシーン別にすることで、内容が分かりやすくなります。
そして話す言葉は、常に最低限分かりやすい言葉で話します。中学生でもわかるように、例え話を入れることで、聞く側にストレスを感じさせないようにするそうです。
難しい言葉や専門用語は、聞く側にストレスを感じさせることになります。なぜストレスになるのかというと、理解できないということの他に、マウントを取られているように思えるからです。マウントを取られるような気分になると、相手の心は閉ざされてしまいます。どんなに笑顔で話しかけても、恐らくその後の言葉は耳に入っていないでしょう。
といったところで、今回のまとめです。お客さんや投資家へのプレゼンのやり方は、
説明するときは、常に分かりやすい言葉で話すこと。
資料も常に分かりやすく1ページ1メッセージで。
以上、3回に分けて書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。自分はどのパターンで説明が下手だったと気付くこともあったかもしれませんが、参考にしていただけたらと思います。動画で使われていた本の紹介も入れておきますので、良かったら読んでみてくださいね。
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